１０年かけてゆっくりと

佐渡

周囲２８１，７ｋｍの新潟沖に浮かぶ日本第二位の面積を誇る島です。
昔は流刑の地とされ「順徳上皇」「日蓮聖人」や能の大成者「世阿弥」など沢山の著名人が流されたのだそうですが
そのおかげで島独自の文化を築きました。
そして佐渡と言えば銀山・金山が有名で徳川幕府の大きな資金源でもありました。

今は県内外でも人気の観光スポットで繁盛期には沢山の人で賑わいます。
農業は朱鷺と共に生きていける環境を整え世界農業遺産に認定され（詳しくはこちら）
佐渡金山は世界遺産にと絶賛PR中で現在は暫定リスト（候補リスト）に記載されています。

ここ最近で言えば朱鷺の雛の誕生などが大きなニュースになってましたね。

２０１３年　６月　２９日　（土）



フェリーを降り、まずは何は無くとも道の駅

佐渡汽船から県道６５号を真っ直ぐに５～６ｋｍ程南下したところにあります。

でっかい湖の加茂湖を横目に走っているとやはり本土とは全然違うと感じますね
ただそれは「コレだ！」と提示できるモノではなく空気や雰囲気で感じるものでした！









ＡＭ８：４５　佐渡唯一の道の駅『芸能とトキの里』に到着。

しかし情報センター以外は道の駅として機能はしていませんでした。


経営母体の佐渡汽船の経営悪化から2009年1月15日に道の駅としての駐車場やトイレが使えるのみで物産館や体験施設、展望大食堂などの施設は閉鎖となった。新潟国際芸術学院が買収し、2011年6月3日「新潟国際芸術学院佐渡研究院」としてオープンした。

ｗｉｋｉより


ということです。

しかし情報センターにはちゃんとスタンプが常備されているのでぺタッとＧＥＴ♪
そして一休みすることにしました。

下船時に売店で買っておいたおにぎりを頬張りながら次の目的であるトキの森の位置を確認

そうしている間に一緒にフェリーを降りた車郡は各自目的の場所へと移動し、急に静かになりました(^^♪
この静けさが佐渡本来の姿なのかもしれませんね

おにぎりを食べ終わってから道の駅の真ん前にある施設に足を運んでみます。
そこは能舞台跡と書かれていました。




なんでもこの能舞台跡は昭和３９年に昭和天皇が佐渡行幸された際に能「鶴亀」を演舞した由緒ある舞台なのだそうです




真ん中の渡り廊下から舞台に続くこの形の建物は確かにＴＶ等でみる能の舞台でした


能舞台をチラッと見学したあとまずは近くのトキの森に向けて出発です

こうして走り始めると車がとても少ないことに気が付きます。
やはり佐渡は静かな島なのだなぁ～と。

そして風がすごく柔らかくて心地良いのも印象深かったです

信号も少なくのんびりとした空気がなんともたまりませんでした('▽'*)ﾆﾊﾟｯ♪

ですが前に車が着くと非常に遅かったりします
おじいちゃん・おばあちゃんが多いのもあるんでしょうがそこまで広くは無い島ですからやはりのんびりとしているのでしょうね♪　ヾ(≧∇≦*)〃ウンウン


ＡＭ９：１８　トキの森公園




こちらでは朱鷺を生で見ることが出来ます。
ですが正直な話、僕自身は朱鷺にそれほど興味はありませんでした(^_^;)

何故来たかと言うと「佐渡に来たから」の一言にございます




サドッキーと一緒に♪




券売機にてチケットを購入し（大人400円）まずは資料展示室から見学します。





その中で気に入ったのがコレ




牛乳パックなのですがカワイイ

しかもこの牛乳パックはコレだけでは終わりません




羽ばたきますｗ


資料展示室を抜けると早速ケージがありました。




赤のイメージが強いですが黒いのもいるんですね









ここまで来たら今度は観察用のケージに移動し、いつもＴＶで見ている朱鷺にご対面です(^^♪














目いっぱいズームしても僕のカメラではコレが精一杯でした
現在、朱鷺は卵を温めている最中で巣からあまり出ないないようでしたね


さてココからはガイドさんのお話です。


現在、朱鷺は繁殖期で羽が黒み掛かっていますがこれが8月になると羽は白くなるそうです。
朱鷺は一日おきに卵を４個づつ、４回産むそうですよ！

日本産の朱鷺はスデに絶滅していて、ココにいる朱鷺は中国から分けてもらったものです。（コレは僕も知ってました）
「中国産の朱鷺を日本の空に放して（野性に返す）どうするの！」と仰る方もいますが（僕もその口ですｗ）遺伝子等の検査の結果、この朱鷺は日本にいた朱鷺と９９，９３５％一致するとの事で国から許可を下りたのだとか。。。

飼育している朱鷺は赤みが薄く、自然の朱鷺ほど赤み掛かっています。
それは食べる物が大きな要因になっているようです。
飼育の朱鷺はドジョウなどを食べていますが自然の朱鷺はザリガニなどを食べている為だと言われているそうですよ。


以上ガイドさんの説明でした



ちなみに鮭なんかも元々は白身の魚で海に出てオキアミなどのプランクトンを食べる事によって身の色がオレンジになるそうですから「食べ物で」というのなるほどですね♪


こうやって現地で情報を知ると何故か愛着が出てきちゃう単純なシャムきちでございますｗ

でも日本最後の朱鷺がどのようにして保護され
そして死んだかを知っているからちょっと複雑ではあります。。。

更に中国から朱鷺が佐渡にやってきた時の保護センターの所長のコメントを思い返すと・・・・。



まぁ、そんな話は置いておいて休憩しましょ♪そうしましょ♪




地場産の枝豆を使った枝豆ソフトです
なんでもここの売店をやっていたおばちゃんが
作った枝豆なんだとか！　∑o(*'o'*)o　ｳｵｵｫｫｫｫ!!

お味は枝豆の微かな青臭さと濃厚なソフトの組み合わせがベリ～～グッド(*^^)ｂ


初日にしてお土産のキーホルダーを購入ｗしてから次の目的であるダムを目指します


取り合えず近くになる新保川ダムを目指すことにしました(^^)/オ～！


少し両津側に戻り国道３５０号へ入って大佐渡スカイラインを登ります




金山の標記・・・・やはり佐渡ですな～！　ヾ(≧∇≦*)〃ウフフフ


道なりに進んでいくと分かれ道で看板を発見しました
看板によると曲がるのかな？と思い右折して進むと
工事中のおっちゃんを発見したので聞き込みです！

すると曲がるのではなくそのまま進むが正解だったと判明しましたｗ
しかもおっちゃんは携帯で仲間に連絡を取ってくれて再度確認してくれました♪
そしてその仲間によると「ダムは無人だよ」との事

それでも「取り合えず行ってみます」とバイクを走らせる事に！
それにしてもわざわざ仲間に確認までとってくれるなんて優しいお方です♪


バイクを走らせる事、数分。
ＡＭ１０：３４　新保川ダムに到着




コーナーを曲がった先の木々に隠れるようにあったので危うく通り過ぎるところでしたよ(^_^;)




何故か道路を挟んで反対側には馬が繋がれていましたが・・・乗馬でも出来るんですかね？


さて、無人との事でしたので確認してみましたが


確かに管理所等の施設が無く人の気配がありません


でも配布箇所なのは間違い無いんですよね～・・・(*-ω-*)んー…

入り口にダムカードの看板があったので再度確認してみるとこんな事が書いてありました



「新保川ダム・久知川ダムは無人なので写真を持参して頂ければ大野川ダムにて配布いたします」



あっぶね～(^_^;)
新保川ダムを先に訪ねておいて良かった～～～
もし大野川ダムから寄ってたら二度手間になるところでしたよ～



しかしアレですな・・・。
こうなってくるとオリエンテーリング・・・・・。



燃えてきたぜ！　(｀・ω・´)キリッ



お次は久知川ダムを目指し国道３５０号を戻り、反対側の姫崎方面へ県道４５号を走ります




この県道４５号を走ると佐渡を一周出来るので佐渡一周線という名前が付いています。

ちなみに佐渡に流れる国道は３５０号の一本だけで他には県道が３１・４５・６５・８１の４本。
市道が１２本であとは広域農道と名も無き一般道で構成されていますｗ

メインに使われるのは両津港～佐渡南西部の小木町まで流れる国道３５０号と
一周線の４５号でしょう


４５号を進み市道３１９号に入ります。
新保川ダムは大きな看板等はありませんでしたが久知川ダムは青い案内看板にデカデカと書いてあったので迷うことなく突き進めます(^^♪




ＡＭ１１：２３　久知川ダムに到着。
立派な管理所はあるもののやはり無人のようでした。

それにしてもここに来るまでの道路がなかなか良かったです♪
木々の匂いと花の甘い香りが混じって最高の気分でしたよ

写真だけ撮って最後の大野川ダムを目指します


大野川ダムに行くには市道３１９号を少し戻り隣に流れる広域農道に入らなければなりません。
目印は長安寺というお寺です。

一度は道を間違えて道の駅まで戻っちゃいましたがなんとか広域農道に入れました(^_^;)

広域農道を走りながら「この辺だと思うけど看板が出てない可能性もあるなぁ～」なんて考えていると車が一台停まっていまして
チラッと見たら運転手のおっちゃんも乗ってたので道を尋ねてみる事に。


「ダムだったらもうちょっと行った先を左折すると小さいのと大きいの２つあるよ。ただ俺は地元の人間だけど名前まではちょっと分からないな～。」との事でしたので

では先に大きい方のダムに行ってみてダメだったら小さい方に行ってみますね♪とお礼を言いつつおっちゃんを送り出しました。

そして僕もあとに続き走り出しますと交差点手前でおっちゃんが停車しこっちに向かって何か言ってます。。。


ん？僕が道を間違えちゃったかな？？？と思いながら近づくと・・・・


「さっきの細い道が小さいダムの方でこの先にあるあそこの道が大きいダムの方だよ」と更に丁寧に教えていただきました('▽'*)ﾆﾊﾟｯ♪

そして・・・・

「あっ、そうそう。あそこに大きなケージが見えるでしょ？あれが朱鷺の放鳥施設でＴＶなんかが良く映してるところで前に天皇陛下のお兄さんも視察に来てたんだよ」と教えてくれました。


僕はてっきり放鳥はトキの森公園の施設で行っているものだとばかり思ってましたが違ってたんですね(^^)


このおっちゃんとボチボチと会話を楽しんで最後に去り際・・・・・

「ところでおたくさんはＴＶに出てる人？」と急に突拍子も無い質問がｗ

更に

「じゃあ、メディアの人じゃない？えっ、違う？・・・どっかで見たことあるんだよなぁ～」と言いつつ去っていきましたが一体全体誰と間違えてたんだろ？

・・・・・ブラッド・ピッドかな？ｗ



これで今日、佐渡の人に道を聞いたのは２回目ですが二人ともスゴク良くしてくれました♪
なんだかありがたいですね


早速、おっちゃんに教わった道を進むと「新穂ダム」と書かれた小さな看板を発見！

ココじゃなかったｗ

でもこれで自分の現在地がハッキリしたので地図と照らし合わせて大野川ダムを目指します


すると今度はお地蔵様が道を教えてくれました～(^^♪




お地蔵様の指し示す方に真っ直ぐ進んで行くと・・・・


ＡＭ１１：５８　大野川ダムに到着♪




時間はお昼時。
二人の職員さんが一階の休憩室でご飯中だったのですが窓から声を掛けました。


お昼時にスイマセ～ン
ダムカードを頂きたいのですが



すると嫌な顔一つ見せず笑顔で快く出迎えてくれ

一人は二階へカードを取りに、一人は僕の相手をしてくれたのでここで

他の２ダムを回ってきたので写真を確認してください！

と切り出すと・・・

「あぁ、大丈夫ですよ」と笑顔で却下（笑）

でもちゃんと３ダムカードを頂きました




もしかして他の２ダムを回らなくても・・・・・いやいや、まさかまさか(^_^;)


このあと職員さんとちょっとお話をして

「どれくらいこっちにいるんですか？一泊二日？もっとゆっくりしていって下さい」
な～んて言われて

僕も心がほんわか上機嫌でございましたよ



佐渡の人はみなさん温かいですね('▽'*)ﾆﾊﾟｯ♪




思ったより時間は掛かりましたが
これで佐渡における収集系のミッションはコンプリート

ここからは観光を楽しむ予定です
一日目は佐渡南部を探索するつもり


というわけで一日目はまだ終わらない！
もう少しお付き合いくださいませ～（笑）

次回に続きま～す