2012年12月28日
神事
ツクツク♪テンテンテン♪
もう今年もあとわずか。
今年最後のバカバカしいお話で皆様のご機嫌を伺おうかと思います。
失笑亭シャムきちです<(_ _)>
え~、鰯の頭も信心からと申します。
信じればそんな他愛の無いものでも神様にすることが出来るのが人間の素晴らしさであり
愚かさでもありますなぁ。
でもどうせなら頭などとケチな事は言わず
鰯の本体の方を美味しく戴きたいものです(笑)
もう今年もあとわずか。
今年最後のバカバカしいお話で皆様のご機嫌を伺おうかと思います。
失笑亭シャムきちです<(_ _)>
え~、鰯の頭も信心からと申します。
信じればそんな他愛の無いものでも神様にすることが出来るのが人間の素晴らしさであり
愚かさでもありますなぁ。
でもどうせなら頭などとケチな事は言わず
鰯の本体の方を美味しく戴きたいものです(笑)
さて、とある村に庄吉という信心深い男がいました。
庄吉は毎朝、村の守り神である龍神様に祈りを捧げ
更に一日の仕事が無事に終わると龍神様に感謝の祈りを捧げるのが日課という
それは大層信心深い男だったのです。
そんな庄吉ですから村の年末の恒例大行事である竜神祭の神事の話が
やってきました。
「庄吉!庄吉はいるか?」
「おや、五兵衛さん遥々俺の家まで一体なんでしょう?」
「遥々って・・・俺の家はおめぇさんの家のお向かいだろうが!」
「おや、そうでしたっけ?いつ引越しされたんですか?」
「実は先日越してきまして挨拶が遅れて申し訳ございません・・・。ってオイ!!」
「はははは。やっぱり五兵衛さんは面白いですね」
「俺は別に馬鹿話するために来たんじゃねぇよ。
実はなおめぇさんに頼みたい事があってきたんだよ」
「はぁ、なんでしょう?」
「この村じゃ毎年、年を跨いで龍神様に一年の無事の感謝と来年の豊作を祈る
竜神祭があるだろ?
あれの神事を今年はおめぇさんに任せたいんだよ」
「えっ?!竜神祭の神事は村長が決めた村の代表がやるものでしょう?
他の皆に比べたらまだまだ若造の俺の出番はないんじゃないですか?」
「それだよ!」
「へぇ・・・どれです?まさかこの蕎麦の事ですか?勘弁してください。
こいつは俺の夕飯なんです!」
「蕎麦なんざいらねぇよ!そうじゃなくてその『他の人に比べたら若造』ってトコだよ!
イイかい?今この村は若者がドンドン江戸へ出ていって寂れてきてるのは知ってるだろ?
だからいつまでも年寄りがでしゃばって神事をやってたら大事な伝統行事もあとを継ぐヤツがいなくなって潰れてちまうんじゃねぇか?って村長は言ってるんだよ。
で、だ!そこで普段から竜神様への信仰厚い庄吉・・・おめぇさんに白羽の矢がたったんだよ!
どうだい村の為、そして龍神様の為と思ってやってくれねぇか?」
「う~ん・・・そういう事なら分かりました!お引き受けします」
「おぉ!有り難い!!大丈夫だ、心配することは無ぇ!神事のやり方はちゃんと教えてるからよ」
「ヨロシクお願いします」
こうして庄吉は五兵衛に竜神祭での作法・儀式のやり方等を教わり、短期間で見事に習得したのでありました。
そして来る本番12月31日の深夜。
日付が変わり新年を迎える少し前、庄吉は神事を着実にこなしていました。
「むにゃむにゃ・・・・あれそれ・・・・どれそれ・・・・」
「おぉ~良かった!祝詞も完璧だ。庄吉のおかげで竜神祭も無事に終わりそうだな」
「え~、どこそこ・・・・・かくかくしかじか・・・・・」
ゴ~~~ン・・・・・ゴ~~~~ン・・・・・・
「おっ!除夜の鐘が始まったな。」
「むにゃむにゃむにゃ・・・・・っと。ふ~、五兵衛さん。感謝の祝詞が無事に終わりましたよ」
「おぉ、ご苦労さん。あと一つで鐘も鳴り終わって新年だ」
ゴ~~~~~~ン・・・・・・。
「あっ!これで除夜の鐘も終わりましたね。明けましておめでとうございます」
「あぁ、おめでとう。さぁ庄吉よ!今年の豊作を祈って竜神様に祝詞をお唱えしなさい」
「いや、もういいです。」
「はっ?!急に何を言い出すんでぇ!!さぁ悪い冗談は止めて龍神様に祝詞を・・・・」
「いやいや、もう龍神様はイイですって!」
「庄吉!!!!おめぇ気でも触れたか!」
「だって龍神様はもう古いじゃないですか」
「馬鹿野郎!!村の守り神になんて口を聞きやがるんでぇ!!
おめぇ一体全体どういう了見で物を言ってやがる!!!!!!!」
「だって・・・今年はもう巳年です」
お後がよろしいようで<(_ _)>
今年の最後に相応しいネタかと思います。
逆に他の年だと微妙なネタです(;^ω^)タハハ
さて、今年も残す所あとわずかとなりました。
今年の失笑亭シャムきちはこれにて終了となります。
皆様良いお年を<(_ _)>
そして来年も失笑亭シャムきちをごひいきの程ヨロシクお願いいたします(o・・o)/デハデハ
庄吉は毎朝、村の守り神である龍神様に祈りを捧げ
更に一日の仕事が無事に終わると龍神様に感謝の祈りを捧げるのが日課という
それは大層信心深い男だったのです。
そんな庄吉ですから村の年末の恒例大行事である竜神祭の神事の話が
やってきました。
「庄吉!庄吉はいるか?」
「おや、五兵衛さん遥々俺の家まで一体なんでしょう?」
「遥々って・・・俺の家はおめぇさんの家のお向かいだろうが!」
「おや、そうでしたっけ?いつ引越しされたんですか?」
「実は先日越してきまして挨拶が遅れて申し訳ございません・・・。ってオイ!!」
「はははは。やっぱり五兵衛さんは面白いですね」
「俺は別に馬鹿話するために来たんじゃねぇよ。
実はなおめぇさんに頼みたい事があってきたんだよ」
「はぁ、なんでしょう?」
「この村じゃ毎年、年を跨いで龍神様に一年の無事の感謝と来年の豊作を祈る
竜神祭があるだろ?
あれの神事を今年はおめぇさんに任せたいんだよ」
「えっ?!竜神祭の神事は村長が決めた村の代表がやるものでしょう?
他の皆に比べたらまだまだ若造の俺の出番はないんじゃないですか?」
「それだよ!」
「へぇ・・・どれです?まさかこの蕎麦の事ですか?勘弁してください。
こいつは俺の夕飯なんです!」
「蕎麦なんざいらねぇよ!そうじゃなくてその『他の人に比べたら若造』ってトコだよ!
イイかい?今この村は若者がドンドン江戸へ出ていって寂れてきてるのは知ってるだろ?
だからいつまでも年寄りがでしゃばって神事をやってたら大事な伝統行事もあとを継ぐヤツがいなくなって潰れてちまうんじゃねぇか?って村長は言ってるんだよ。
で、だ!そこで普段から竜神様への信仰厚い庄吉・・・おめぇさんに白羽の矢がたったんだよ!
どうだい村の為、そして龍神様の為と思ってやってくれねぇか?」
「う~ん・・・そういう事なら分かりました!お引き受けします」
「おぉ!有り難い!!大丈夫だ、心配することは無ぇ!神事のやり方はちゃんと教えてるからよ」
「ヨロシクお願いします」
こうして庄吉は五兵衛に竜神祭での作法・儀式のやり方等を教わり、短期間で見事に習得したのでありました。
そして来る本番12月31日の深夜。
日付が変わり新年を迎える少し前、庄吉は神事を着実にこなしていました。
「むにゃむにゃ・・・・あれそれ・・・・どれそれ・・・・」
「おぉ~良かった!祝詞も完璧だ。庄吉のおかげで竜神祭も無事に終わりそうだな」
「え~、どこそこ・・・・・かくかくしかじか・・・・・」
ゴ~~~ン・・・・・ゴ~~~~ン・・・・・・
「おっ!除夜の鐘が始まったな。」
「むにゃむにゃむにゃ・・・・・っと。ふ~、五兵衛さん。感謝の祝詞が無事に終わりましたよ」
「おぉ、ご苦労さん。あと一つで鐘も鳴り終わって新年だ」
ゴ~~~~~~ン・・・・・・。
「あっ!これで除夜の鐘も終わりましたね。明けましておめでとうございます」
「あぁ、おめでとう。さぁ庄吉よ!今年の豊作を祈って竜神様に祝詞をお唱えしなさい」
「いや、もういいです。」
「はっ?!急に何を言い出すんでぇ!!さぁ悪い冗談は止めて龍神様に祝詞を・・・・」
「いやいや、もう龍神様はイイですって!」
「庄吉!!!!おめぇ気でも触れたか!」
「だって龍神様はもう古いじゃないですか」
「馬鹿野郎!!村の守り神になんて口を聞きやがるんでぇ!!
おめぇ一体全体どういう了見で物を言ってやがる!!!!!!!」
「だって・・・今年はもう巳年です」
お後がよろしいようで<(_ _)>
今年の最後に相応しいネタかと思います。
逆に他の年だと微妙なネタです(;^ω^)タハハ
さて、今年も残す所あとわずかとなりました。
今年の失笑亭シャムきちはこれにて終了となります。
皆様良いお年を<(_ _)>
そして来年も失笑亭シャムきちをごひいきの程ヨロシクお願いいたします(o・・o)/デハデハ
Posted by シャムきち at 17:00│Comments(4)
│小噺
この記事へのコメント
よっ!失笑亭シャムきち!
来年も期待しているぜ!
ドカンとくるようなやつ、新年早々かましてくれよ!!
来年も期待しているぜ!
ドカンとくるようなやつ、新年早々かましてくれよ!!
Posted by 鯰 at 2012年12月28日 17:13
鯰さんへ
こんにちは( ^ ^ )/
てやんでぇ!べらんめぇ!
来年も特大の花火を打ち上げてやるぜ~~♪(笑)
大見得切っちゃいましたが
来年も肩の力を抜いてお付き合いくださいませ~(^^ゞ
こんにちは( ^ ^ )/
てやんでぇ!べらんめぇ!
来年も特大の花火を打ち上げてやるぜ~~♪(笑)
大見得切っちゃいましたが
来年も肩の力を抜いてお付き合いくださいませ~(^^ゞ
Posted by シャムきち at 2012年12月28日 20:01
シャムきちさんの腕も立つ年ですね〜。
ちなみに龍神様でなくて犬神様ですと
庄吉さんは湖で逆立ちをしたりするんでしょうね。
ちなみに龍神様でなくて犬神様ですと
庄吉さんは湖で逆立ちをしたりするんでしょうね。
Posted by ななパパ at 2012年12月28日 22:28
ななパパさんへ
こんにちは( ^ ^ )/
犬神家ですか(笑)
確か・・・スケキヨでしたよね?
>シャムきちさんの腕も立つ年ですね〜。
僕の腕はいつも水平リーベ僕の船です(;^ω^)
こんにちは( ^ ^ )/
犬神家ですか(笑)
確か・・・スケキヨでしたよね?
>シャムきちさんの腕も立つ年ですね〜。
僕の腕はいつも水平リーベ僕の船です(;^ω^)
Posted by シャムきち at 2012年12月29日 23:35